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語源には諸説あるが、1980年の時点で漫画家・江口寿史の代表作『すすめ!!パイレーツ』に「かわい子ぶりっこ」という言葉が登場している。「かわいい子ぶる(かわいいふりをする)子」を、江口が独自に変化させた言葉だと考えられる。これがマスコミで「ぶりっ子」という言葉が最初に使用された例とされている。 「ぶりっ子」の典型例と言われたのが松田聖子である。松田は1980年に歌手デビューし一躍人気アイドルとなったが、人気に対するやっかみや反感も存在し、何かと揶揄されることも多かった。特に有名なのが、当時の人気歌謡番組『ザ・ベストテン』に登場した際のワンシーン。曲がヒットした喜びを故郷の母親と電話で話す場面があったのだが、「おかあさ〜ん」とうれし泣きしているにも関わらず、松田の目からは涙が出ておらず、「可愛い子ぶって嘘泣きした」と指摘された。嘘泣きだったか本当に感情が高ぶっていたのかは第三者には判断できないが、松田を否定的に見る者には「ぶりっ子」である証拠とされ、女性漫才コンビの春やすこ・けいこの十八番の持ちネタにもなった。当時の松田は人気の代償として過去(デビュー以前)の行状を根掘り葉掘り報道されており、いわゆるツッパリの同級生(?)と一緒に撮影した写真などが暴露されたりしてもいた。「ツッパリだったくせにかわい子ぶっている」などと、その言動を否定的に捉えてバッシングの材料にされてしまった。 いずれにしろ当初は若者の間の流行語だったと言えるが、1981年に人気を獲得した女性コメディアン山田邦子のギャグから一般的な流行語になったと見る向きもある。従来の「カマトト」を置き換える形でこの言葉が広まり、若年層だけではなく中高年層にも新語として定着し、現在に至るまで使われるようになったと。1981年12月には、『邦子のかわい子ぶりっ子(バスガイド篇)』というレコードがヒットした。
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